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今月の特集

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2003年5月

シンガポール生活の常識(6)

昨年3号にわたって掲載したこの企画。
ご好評につき、今年も3号続けてお届けします。
せまいシンガポール、住んで1年もたつと全て判ったような気になります。
しかし、ちょっと視野を広げると、思いがけない光景が見えてきます。
アナドレナイゾ、シンガポール。
大ネタ、小ネタ、玉石混合で・・・・。
(ご希望のテーマがございましたら、パルティ編集部までお寄せください)


● 困ったゾ!そんなときの役立ち番号
緊急コール
 日本では事件が発生した時には110番、火事の時や救急車を呼び出す時は119番です。シンガポールでは事件が999番、火事などは995番にダイヤルします。
 九九九番はイギリスなどと同様です。シンガポールはかつてイギリスの植民地でしたのでこの番号が採用されました。ちなみにアメリカは九一一番です。

 どの国も緊急時に「9」や「1」を使用します。これは現在多く使用されているプッシュ式ではなく、ダイヤル式の電話の影響です。イギリスのダイヤル電話は日本とは逆で「9」の側にストッパーがついていました。一刻も早くつながるようにと九九九番になりました。
 シンガポールも以前は緊急時、事故発生時、火事などすべて「九九九」でした。しかし、あわてて誤接続をする人が多いため事件と火事の番号を分けました。最後に違う番号を押すことによって、気持ちを落ち着かせ冷静に対処してもらうねらいがあったようです。

 日本の緊急時電話システムは昭和23年に東京、大阪、名古屋など主要8都市で始まりました。しかし、東京は110大阪は1110、名古屋は118というように都市によりまちまちでした。間違い電話が多かったため110番に統一しました。
 一方火災専用電話は大正時代に始まります。なるべく近い番号がいいと、はじめは112番でした。しかし、隣同士の番号は誤接続が多く、昭和2年にダイヤル式で1番離れているということで119番と改めました。

交番システム
 シンガポールの警察は色々な面で頼りになり、市民の強い見方です。事件や事故はもちろんのこと、何かあったらすぐに駆けつけてくれます。しかも、時には警官の態度や雰囲気などをアンケートに書かせ、その意見を参考にするという柔軟な姿勢もうかがえます。
 シンガポールの警察にも日本の派出所のようなシステム「ポリスステーション」があります。ポリスステーションはより地域に密着しており気軽に相談に行けます。実は、このシステム、日本の交番を模倣しました。しかし、今では日本より充実した感があります。
救急車 995 警察署 999
● じゃらん2「譲ります」の舞台裏2
じゃらん2「譲ります」の舞台裏2
 『パルティ』の超人気コーナー、じゃらん2の「譲ります」はご家庭で不要になったものを破格値で譲るシステム。そこには思いがけないドラマがあります。譲る側からの体験談を一挙公開。4月号の続編です。

アマさんは
フィリップスがお好き? ほとんどの方が商品のブランドを聞きます。「あぁナショナルですかぁ」と落胆した声。話を聞くと新しいアマさんが「フィリップスじゃなきゃイヤ」と言うのだそうです。「ナショナルでもいいかどうか聞いてまた電話します」と言ったきり電話はありませんでした。

パソコンが無料?
 中国語と英語で問い合わせがありました。『パソコン机無料』を見てパソコンが無料と判断されたようです。中国語では『机』は『機』と言う意味です。気をつけましょう。

異常に人気、タコ焼き型
 Why? なぜ? 異常に人気、タコ焼きの型。海外に住んでいるとお魚を焼く網がとても重宝するのと同じノリですかね。

聞いた事のないブランド  も黙って買うべし
 「この商品でこのブランドは聞いた事がないんですが・・・」。そこのご主人の会社のものだったりするのであまりそう言う事は言わない方が良いと思います。

手堅く賢く足でかせぐ
 1分1秒の争いに負けてはならないとばかりに左手に携帯、右手にパルティと筆記用具。商品名と住所を記入し、商談成立の場所にバスで向かって欲しいものをゲットしていくパターンです。

破格値もとりあえずトライ
 破格値は印刷ミスと判断されたり、おもちゃか粗悪品だと思われたりして電話をしない方もいらっしゃるようです。「電話すれば良かったぁ」と残念そうにおっしゃっていましたよ。

4日目カタコト系、5日目妙な親近感
 2〜3日で完売します。2日目からは「売れました」の電話応対も同時に進行。4日目は「ニホンジンノ、トモダチニ、キキマシタ」と、カタコト系の方が遅れて登場。5日目になると「油断してたらもう皆さん完売でぇ。すごいですねパルティ(やらせではありません)」と、どんなふうに売れていったのか、世間話が始まり、妙な親近感がうまれます。

見てから決める場合
 日程を設定
 見てから決める子供服などは、あらかじめ日時を決めておいて一斉に来て頂いた方が効率が良いでしょう。

その他
 住所とそのスペルは録音しておきたいくらいです。また、チャンギ校近辺のSimei Stのコンドミではパルティが毎月10日に着くそうです。これはホントにお気の毒。■(黛)
● 日本料理をシンガポールの庶民に広めた
武田憲一さん(65歳)が産業給食事業大手の東京魚国(現在、レパスト)から「おこう」へ出向のためシンガポールへ赴任したのは、一九八一年二月、旧正月の大晦日。翌朝、かろうじて店を開けていたインディアン・ショップで、いわしの缶詰、パン、ブランディを買い求めて宿舎に帰り、飢えをしのぐところから、シンガポール生活が始まりました。
「知恵を絞れば、何とかなる」。缶切り代わりに出刃包丁を一丁だめにして得た教訓です。

鉄板焼きが日本料理の代表?
その年の九月、おこうを引継ぎ「南天」をスタートさせました。シンガポールにはすでに10軒あまりの日本料理店がありましたが、いずれも高級店で、日本人と現地の限られた人々だけに利用されていました。
南天はホンリョンビル地下1階という好立地もあって、現地のアッパーミドルの人々に支持されました。特に鉄板焼きが接待用に歓迎されました。当時は生魚や薄味の日本料理は苦手でも、鉄板焼きは好きだというお客が多く、他の日本料理店も鉄板焼きの売上げに支えられていました。

南都・南光の開店
一九八三年、リヤンコートに大丸がオープン。地下の1階に、ファミリーレストラン「南都」を開店しました。大勢のローカルのお客が押し寄せます。しかし、それを上回る数の人々が、ショウケースの商品見本の見学に訪れました。
続いて、「寿司南光」をスタートさせます。大丸スーパーマーケットのオープン・エリアに設けたカウンターで食べる寿司セットが8ドル。生食に慣れないシンガポーリアンが、手を出しやすい演出と価格設定が成功し、「寿司のローカル人口」を着実に増やしました。

現場で率先
 武田さんは八六年に帰国し、九六年に再赴任し今日に至っています。しかし、その間変わらなかったのは、常に現場で働き指導する姿です。レパスト各店には開店以来の従業員が大勢います。武田式リーダーシップの賜物でしょう。

企業戦士の応援団
日本の留守家族が今何を見ているのか想像しているのでしょうか? 新聞のテレビ欄をじっと見つめる一人客を見かけると、武田さんはたまらない気持ちになります。
「企業戦士の応援団」として、満足できる食事を提供してきたか? 反省と想いを残しつつ今年6月、帰国の予定です。
● なぜ『パルティ』は10年も続いているか?
『パルティ』は今年の正月号で10年目を迎えました。無料月刊誌はなぜ成り立つのか? そんな疑問にお答えします。

広告収入は、せいぜい2万5千ドル
広告主から、「広告収入だけでよく継続できますね?」とおたずねがあります。この10年間で広告収入(チラシ折込料も含む)が月額3万ドルを超えたことは数えるほどしかありません。しかし、目立った赤字を出さずに継続できています。

薄給? 酷使?
常勤の日本人スタッフの入社時の基本給は2千4百ドル、それに住宅手当を加えて3千ドル。現地採用者の給与としては標準的な水準でしょう。
日本の中小出版社では2人で256ページの月刊誌を発行するといった「書工哀史」物語がざらですが、『パルティ』では編集長(無給)、正社員4名、パート1名で32ページを編集・出版しています。常時、9〜10人の外部ライターの方々もいらっしゃるので、そんなにハードな仕事ではありません。

原稿料は薄謝
プロには1千字で100ドル、アマチュアには50ドルの原稿料を支払っています。プロは原稿をほぼそのまま紙面に使える人、それ以外は専門分野では偉い先生であっても、アマチュアとさせていただいております。

広告以外の収入
転居通知や暑中見舞い、年末年始のグリーティング・カード印刷などの仕事もしております。昨年末の年賀状のご依頼は180件を超えました。このほか会社案内の制作や翻訳、読者データを活用したDMサービスなど、広告以外の収入があります。

営利事業(PO)と非営利事業(NPO)
無料誌の発行は、非営利事業です。「何を偽善的な」とお思いかもしれませんが、「株主を募って設備投資をし、収益を上げて配当する。他社よりよい待遇を従業員に約束し、それを求心力にする」、このような意味での営利事業にはなりえません。スタッフへの報酬や雇用形態も多様です。
無料誌は直接の受益者(読者)から収入をいただくわけではありません。第三者(広告主)や関連事業からの収益で、発行経費や郵送費をまかないます。一方、読者がいなければ広告は集まりませんし、関連事業も成り立ちません。
こういう構図が、まさしくNPO(Not only for profit Organization)なのです。(徳)

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