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2002年8月

習い事特集


● アクティブ編
 常夏のシンガポール。外出もおっくうにになり、なんとなく変わり映えのない日々を過ごしてしまいます。時には自分の背中を押して変化を求めてみるもよし。ここは勢いをつけて一歩外に飛び出してみてはいかがでしょう。
 
 日本ではスポーツジムの入会金が高く、少し敷き居が高い感じがします。シンガポールではリーズナブルな料金で気軽に通うことができます。
 契約には1年分を支払う年会員と最初にデポジットを、次からは毎月支払う月会員があります。それぞれ利用する時間によって料金が異なりますので自分のライフスタイルで決めましょう。
 また契約したその日から数日間、仮の会員証で使用できますので、当日ウェアと靴を用意して行かれるのもいいかも。
 
 ジム内はウォーキングマシーンに始まり、身体の各部所を鍛える数十台ものマシーンが用意されています。それらは身体の細部にわたり鍛えられるようになっています。
 例えば太ももや腕の前・後・内・外というふうに気になる箇所の分だけ数台のマシーンを使用するのです。脂肪を筋肉に変え骨を支えている筋肉を鍛えておくことは、健康維持や老化を遅らせる一助になるでしょう。

 また多種多様なエクササイズもあり、予約(人気のあるクラスは当日予約が必要)も別料金も必要ありません。自分の好きなプログラムやインストラクターの時間に行けば良いのです。ヨガ・Hip Hop・Step Moves・Body Pump・Body Combatなどボクシングスタイルのものやウェイトリフティングの器具を使うものまであります。引き締めたい箇所によって選ぶことをお薦めします。
 このほかストレッチルーム、女性専用マシーンルーム、ダンベルやクライミングもあります。

 スポーツは苦手という方でもマシーンは無理なく続けられます。そして何よりもその場所に行くまでの過程が大事なのです。身体を鍛え磨き、美しくなろうという緊張感が、健康維持とスタイルをよりハイレベルなものへと導いていくのです。
● 語学編
英語
 多民族国家であるシンガポールでは至る所で英語や中国語、マレー語などを耳にします。シンガポーリアンが英語と中国語を上手に使い分けるように、他国の人々もそれぞれの母国語と英語を上手に話します。そのような教育を受けたとはいえ、幼い頃からそういう環境にあったのでしょう。
 語学に柔軟な文化・環境のなかで日本よりも安く、即実践できるという、地の利をいかした習い事にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
 
 シンガポールには英会話学校がたくさんあります。いずれもレベルチェックのための簡単なテストがあります。クラスの雰囲気などを知るために体験コースを用意している所もあります。
 レッスンはプライベートとグループがあり、子どもから主婦、ビジネスマンとそれぞれレベル別になっています。週1回から短期集中の毎日コースまで生徒のニーズに合わせてさまざまなカリキュラムが用意されています。 また会話のクラスだけではなく文法のクラスを設けている学校もあります。
 ほとんどに日本人スタッフが在勤していますので、何をどんな形でどのくらいの期間習えば良いのか相談してみてください。

 また通うのが面倒な方には自宅まで来てくれる先生もいます。同じくプライベートやグループでのレッスンも可能です。

中国語

IKOMA Language School
#06-01 Orchard Plaza
TEL6238-0055

JSU Language School
Liang Court M5
TEL6336-3055など

 中国語も英語と同様、通じる喜びをすぐに体感できます。
 また最近では中国が経済の上でも大きく飛躍しつつあります。英語は喋れて当然次なる語学は中国語? などと言う時代も遠からずです。

シンガポールにいる間にトライしてみてはいかがでしょう。

 中国語が日本語や英語と大きく違うのは、発音が4通りの声調(第1声〜第4声)と軽声(軽く発音する)があるので、抑揚をつけてしっかり喋らなければいけないところです。

 またローマ字表記(ピンイン)で学びます。少し独特な読み方もありますが、すぐに慣れるでしょう。基本的な文法は英語に似ていて主語+動詞+目的語〜などです。(この限りではありませんので注意してください)
 しかし動詞は過去、現在、未来と変化はせず、助詞の了、ツァ着、 などによって完了や継続、経験が表され、副詞のミンティエン明天(明日という意味)などによって時が示されます。
 逆に漢字と言う点では日本人には学びやすいかもしれません。ただチエンティ簡体ツウ字と言って略された字が使われます。例えば開↓  、広↓广というふうに見慣れないものもあります。でも他の国の人々に比べれば絶対に有利です。
● マッサージ教室
Massage Authentics
24 Pagoda Street
TEL6324-5515など

 シンガポールは文化の交差点。マッサージひとつをとっても中国式の指圧や台湾式の足ツボマッサージ、バリ式マッサージ、西洋式エステなど様々な国のマッサージを体験することができます。
 数あるマッサージの中にはマッサージ法を取得できるものもあります。 今回はタイ式のマッサージの教室を説明。特別なスキルが欲しい思っている方は身につけてみてはいかがでしょうか。
 タイマッサージはタイに仏教が伝来したとほぼ同時に入ってきました。ですので古代インドの思想の影響を強く受けています。基本の理念は「セン」。「セン」には生きていくための必要なエネルギーが流れており、「セン」の流れをスムーズにするためにマッサージを行います。ですから、中国の指圧のように特定の器官を刺激するマッサージとは異なります。
 下半身を中心としたストレッチや指圧などを行い全身の機能を高め、体内エネルギーのバランスを調節します。

 講習はマッサージを受けるのと同じ価格です。1回の講習は90分ほどで、人によって異なりますが、早い人で3回ほど通うとひと通りの流れがマスターできます。マッサージの順番や指圧ポイントの修得、全身を使って押すといったような指圧の方法などを学習。マッサージを通して次第にタイ医学の理論まで知ることができます。
● インターネット学習
TMネットワールド
20 Science Park Road #03-01 Tele Teck Singapore Science Park 117674など

 年々、インターネットは各家庭に浸透し、様々な情報が入手できるようになりました。インターネットを使った通信教育や学校も登場し、現在では、インターネット講座を用いて資格や学校の単位も取得できます。趣味を活かしたカルチャー教室も数多くあるので、気軽にやりたいことが見つけられる便利な学習法として注目されつつあります。

 インターネットの高速化にともない、今後、多分野で学習ができることも予想されます。働きながら受験勉強をしたり自分のスキルを上げたりすることもできます。
 通信を用いた遠隔学習の方法はインターネットの他にも通信講座や放送講座などがあります。
 郵送、衛星放送、インターネットと、時代の経過と共に多岐にわたる勉強手段が確立されました。限られた時間の中で目的の学習ができる手段は年々整ってきており、それぞれが目標を持った生活が送れる環境となっています。

 最近では、インターネットの回線をブロードバンドにする家庭が増えています。
 ブロードバンドとは、特別な回線を用いて、高速で大容量のデーターを送受信できる回線です。電話代を気にせず、高速で写真や資料が入手できることが可能。ブロードバンドを用いた通信講座も発達しました。
 こうした学習方法は好きな時間に勉強ができることや苦手な部分を繰り返し学べることなどの利点があります。また、受講者が担当講師へ質問する、即座に回答を出すなど、通信講座や衛星放送の講座などにはなかった双方向性の学習もE-MAILを用いることにより可能になりました。
 現在ある講座を例に挙げると、大学入試対策として予備校の講師がインターネット上で授業をするサイト、英語・漢字・数学などの検定やTOEIC対策のサイトなどがあります。
 初心者からプロフェッショナルまで、それぞれのレベルに合わせたパソコン講座や趣味を生かしたトールペイント、絵画などの講座も近い将来開講される予定です。ますます接しやすい習い事となるでしょう。
 さらに、世界各国の大学の卒業、修了単位がインターネット学習で取得可能なため、家にいながら専門知識を得ることもできます。
● ローカルの人たちとエンジョイ
Metropolitan YMCA Singapore
60 Steavens Road
Tel 6737-7755

 せっかくシンガポールに在住しているのだからローカルの友だちを作りたい! 日本人ばかりではつまらない! そんな考えの方はローカルの人たちが行く習い事に参加してはいかがでしょうか。
 
 Metropolitan YMCA Singapore では日本人を含めた諸外国の人々とシンガポーリアンが和気あいあいと様々な習い事を行っています。YMCAは精神、知性、身体が調和のとれた人を育成することを目的に設立され、現在145カ国で活動しています。シンガポールではローカルに密着したプログラムを行っていましたが、日本人が増えるにつれ、在留邦人向けのプログラムが1980年にスタート。現在では日本人をはじめ外国人向けのプログラムとローカル向けのプログラムがあります。
 主なプログラムは水泳やサッカー、バスケットなどの体育活動ですが、語学や文化教室も充実。 また、課外活動としてキャンプや期間限定のプログラムも設定しています。日本人スタッフもいるので安心です。

 定期的な教室のなかで人気があるのはダンス教室です。子供用の教室にはバレエやタップ、ジャズなどがあり、専門の講師がダンスのノウハウを教えてくれます。大人用はサルサやワルツ、サンバなど。シンガポーリアンに混ざっていろいろ踊ってみてはいかがでしょうか。
 ダンスの他にも子供用のプログラムには絵画、ピアノ、演劇、リーディングなどが、大人用のプログラムにはフィットネスやアクアビクス、ボーカルトレーニングなどの教室があります。おのおのが趣味にあわせたプログラムを選択することができます。

 大人はもちろん、子どもの国際的な感覚を養うには適した環境ですが、なかには日本人がいないので寂しく思う人もいます。 しかし、ここでは、日本人の子どもを対象としたコースもあるので一安心。幼児を対象としたものでは親子体操教室やサッカー、水泳教室、小学生対象では総合的なスポーツ教室などがあります。
いずれも日本人講師が教えてくれるのでのびのびとスポーツを楽しめます。
● ビーズ教室
N CRAFT ROOM
131 Tonglin Rd.
Tudor Court Gallery 2F
Tel 6737-9045など

 「世界でただ1つのアクセサリーが欲しい」「オリジナルのアクセサリーをつけたい」そう願う人も多いはず。そんな願いが叶えられる、日本でも大ブレイク中のビーズアクセサリー教室はシンガポールにもあります。

 ビーズにはいくつかの種類がありますが、シンガポールでは日本でも人気のある、スワロブスキーを用いたアクセサリーを作るのが流行っています。 スワロブスキーは光沢のあるビーズで、宝石のような輝きがあります。てぐす(細い糸)を用いて作るため、きめ細やかな加工ができます。指輪やネックレス、ブレスレットなど好みのアクセサリーが美しく仕上がるので、初心者から上級者までこのビーズを好みます。

 アクセサリーの作成に使うグッズは、デザインボード、ペンチ、ピン、ワイヤー、てぐす。デザインボード上にビーズを置き、どんな形にするのかを考えます。ワイヤーやてぐす、ピンにビーズを通してアクセサリーを作成。端をペンチで切り取ったり潰したりしてビーズを固定するのが作成の一般的な流れです。
 ビーズ人気は日本で流行したものを後追いしている感があるため、売店や種類は日本より少ないのですが、シンガポールでも一〇〇〇種類くらいのパーツは揃います。
さらには日本より安い値段でビーズを入手できます。また穴のあいたジュエリーやいくつかの種類のビーズは日本より手に入りやすいのです。

 ビーズのアクセサリーを作ることでカラーコーディネイトやファッションセンス、デザインを学ぶことができます。アクセサリーは服だけでなくつける人間を引き立てるグッズ。アクセサリーが違えばたとえ同じ服を着ていてもイメージがかわります。
自分で作成したものはどの服に合うか、逆にアクセサリーにあわせるための服をどうするか、オシャレ感覚に磨きをかけなければなりません。自然と服との組み合わせを考えるようになります。
 ビーズアクセサリーは自分のファッションに磨きをかけるだけでなく親しい人へのプレゼントにも最適。気軽で、かつ奥深いアクセサリーの世界に足を踏み入れたらいかがでしょうか。
● 学習塾あれこれ
ena
3 Pandan Valley #02-312A
(S) 597627
TEL6469-1204

早稲田アカデミー
545 Orchard Road #15-01
Far East Shopping Centre
TEL6734-1969/6734-1455など

補習塾と進学塾
 ひとくちに学習塾といいますが、その目的と性格から補習塾と進学塾に分類されます。塾自身が名乗るわけではありませんので、父兄が判断しなければなりません。補習塾は苦手教科を克服するための塾、進学塾は有名校への進学を目指すための塾です。
前者は「勉強ができるようになる塾」、後者は「勉強のできる人がもっとできるようになるための塾」といってもよいかもしれません。
 補習塾はクラス編成が小さいのが特徴。分からなさは生徒によって違いますので、個別指導でないと効果があがらないケースが多いからです。それなら家庭教師が最もよさそうですが、数人で勉強するほうがはげみになることもあります。
 一方、進学塾は一度に大勢の生徒を教えても効果があがります。

教師の資質
 一般に父兄は、塾の先生の出身大学に興味を持ちます。しかし、受験生として優秀だった人が教師として優秀とはかぎりません。自分自身が簡単に理解でき、つまずかなかった教程が理解できない生徒にいらだったり、どう説明したら分からなかったりしてしまうこともあります。名選手が必ずしも名コーチ(監督)になれないのと同じです。
 たとえば、中学生から習う正負の数の概念。「マイナスとマイナスを掛けるとプラスになる」のを約束事(ルール)としてすぐに覚えてしまえる生徒もいれば、その理由が分からず、つまずく生徒もいます。つまずくほうが当たり前なのですが、今の教育制度では、ゲームのルール同様、約束事として受け入れてしまう生徒のほうが「優秀」だということになります。
 有名中学校の入試問題をご覧になるとすぐに分かりますが、思考力や発想力を試す問題がある一方、解答のパターンをあらかじめ知っておかなくては、時間内にはとても解けないものもあります。進学塾ではこの解答パターンも教えてくれます。
 このように、補習塾と進学塾では教師に必要な資質も違います。前者では、教わる側の立場に立って、分かりやすく粘り強く教える資質が要求されますし、後者では知識だけでなく受験技術を教えることも要求されます。

私立学校並みの申請書類
 日本では学習塾は、場所さえ決まれば明日にでも開業できます。しかしシンガポールでは教育省(MOE)へ私立学校として設立の届出をしなければなりません。教室の環境や、定員、授業料、教師の健康診断書まで、詳細に決められた要件をクリアして初めて開業できます。日系の学習塾はこれらの要件をすべて満たしています。
● シンガポール最大の日本人向け教室
日本人会
120A Adam Road
Tel 6468-0066

 シンガポールで日本人を対象にした習い事や文化教室が一番多くあるのは日本人会です。
 会員になると語学やスポーツなど様々な分野の講座を受講でき、自分の趣味を広げられます。
日本人会館のなかにある図書館は日本語の書籍がいっぱい。無料で利用でき、本を借りることもできます。
 日本人会は会員同士の友情と協力の推進、日本とシンガポールの相互理解に協力することなどを目的に一九五七年に設立されました。習い事教室の他にも、クラブ活動や文化施設の提供、日本人学校や日本人墓地の維持などを行っています。

 毎月催される講座は多分野にわたっています。8月と9月を例に挙げますと、英国紅茶の楽しみ方、各種ダンス、デジタルカメラ、ワード、エクセル習得などのパソコン、運転免許試験対策など。料理教室ではインドやイタリア料理のほかに男の料理、シンガポール家庭料理と各国の調理法を学べます。そのほかにも英語、中国語、マレー語、イタリア語などの語学教室、武術や気功、書画などの教室も開催しています。

 趣味を活かしたい、新しいことに挑戦したいという人は同好会がオススメ。自然友の会やコーラス、囲碁、将棋、剣道、バレーボール、卓球、ラグビー、写真など。各同好会が積極的な活動を行っています。

 また、誰でも気軽に参加できるイベントも開催。8月24日に日本人学校チャンギ校で行う夏祭りは毎年多くの人が訪れます。昨年は四千人以上の人が日本の夏の風物詩である盆踊りを堪能したり、出店を見たりして、シンガポールの夕べを楽しみました。

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