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今月の特集

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2002年6月

日ごろの疑問が一挙解消!

シンガポール生活の常識 (3)


● 味わい深くコーヒー・ブレイク
 今やコーヒーは国籍や人種を問わず誰もが当たり前のように口にする飲み物です。
シンガポールも例外ではなくホッカーや喫茶店などで気軽に飲むことができます。
コーヒーの下にコンデンスミルクがたっぷり入ったグラスを見て日本との飲み方の違いに驚かれた方も多いでしょう。
 煎る前のコーヒー豆は薄茶色です。それを時間をかけて煎ることで あの独特の色に変わります。コーヒー豆を加工している店先の香ばしさはコーヒー通にはたまらないものです。
 地元業者のコーヒー豆の出荷先は空港、病院、ホテル、フードコート、アーミーキャンプなど。店先に行くとキロ売りで一般客にも販売します。

 シンガポールで扱っているコーヒー豆の原産国はコロンビア、インドネシア、マレーシア、ブラジルなどです。日本人の大好きなモカはアメリカ産が多く、シンガポールではあまり取り扱われていませんが、味がよく似ているコロンビアは広く親しまれています。そのコロンビアが1・17ドルモカよりも安く手に入ります。また、コーヒー豆を売る地元の店は外資系のコーヒーショップの半値なので、シンガポーリアンのみならず日本人を含め様々な人が買いに来ています。

 日本でほとんどお目にかからない、珍しいコーヒーはマレーシア産のマージェリン。
この豆は加工法が変わっていて、1回目に煎るときは他のコーヒー豆の煎り方と変わらないのですが、2回目はバターと砂糖を混ぜながら煎ります。1Kg13ドルで、つやのある黒光りした仕上がりになります。飲むとほんのり甘みが残ります。
 シンガポーリアンが最も好んで飲むコーヒーはインドネシア産Robusta(ロバスタ)で、1・9.2ドルで販売しています。こくがあるのでエスプレッソが好きな人に向いているでしょう。
 お値段もリーズナブルなのでお土産に、家庭用にとぜひ一度お試しください。

 (取材協力・李康南貿易公司)
● 「呼び寄せチケット」の事情
 日本から家族や知人を呼ぶ方法として呼び寄せチケットがあります。シンガポールを含めて世界各地で「ヨビヨセ」ということばを日本語の分からない人たちが使用するくらいよく知られています。現在では呼び寄せチケットは気軽に使われていますが、メジャーになったのはここ10数年くらいです。このチケット自体どのようなものであるかも意外と知られていません。
 呼び寄せチケットは、海外に住む日本人が家族を呼びたいときにどうすれば安く購入できるのかを考えたチケットで、1973年頃から出回り始めました。当時は割引した航空券だけを売ることはなく、団体運賃という名前でホテルなどとのセットでの販売が義務付けられていました。また、食事や滞在日数などにも厳しい制限がありました。

しかし、駐在員には現地に家があります。家族は3週間くらいの滞在を目安にしていましたので食事や滞在日数に制限がある航空券では不都合でした。そこで家族を呼び寄せることを大義に、海外に住む人が日本に住む家族・知人を呼ぶためのチケットが考えられました。日本発の呼び寄せ特別団体便や臨時便です。こうした便を企画、手配したことで正規運賃より格安で渡航できるようになりました。これらのチケットが呼び寄せチケットとして徐々に一般に知られるようになり、現在に至っています。
 呼び寄せチケットは目的や使用法によってそれぞれの好みで選べます。また、業者によっても扱い方が違います。
 ここでは「呼び寄せ」の元祖である、産経海外ファミリークラブの呼び寄せチケットの扱いを例に挙げて利点などを説明します。

 シンガポールで呼び寄せチケットがほしい場合、産経旅行ではシンガポールドル、日本円の両方で支払いができます。同社は日本の9地域に呼び寄せ用専門のセクションを設けて店舗を構えていますので、身近な店舗からチケットを入手することができます。
 円相場の動きなどを見ながら、日本発券が得か、シンガポール発券、または他の国の発券が得なのかを判断し、より経済的な航空チケットを捜し、案内します。日系の航空会社のみならず、外国の航空会社の呼び寄せチケットの入手も可能で、ネットワークを駆使して航空券を発券します。

 そのほか、ビザ取得の代行、及び海外旅行になれていない方のために「ミートアンドアシストサービス」の手配も可能です。
 最適な航空券を入手するには呼び寄せを多く扱っている経験豊富な旅行会社のアドバイスを聞くことです。経験を活かして的確な方法で素早く対応してくれます。

(取材協力・産経旅行)
● シンガポール的  PARCO活用術
 戦前は日本人街と呼ばれていました。ここブギスは今やシンガポーリアンにとってなくてはならないスポットです。食べる、買うはだけでなく映画館、ゲームセンターなど一日中楽しめてほとんどの用が済みます。
 中庭にある噴水は、子どもたちはもちろん、デートスポットとして若者にも大人気の場所です。そのブギスジャンクションの中枢部、PARCO に行きました。
 日本でPARCOといえば、デザーナーズブランドを思い浮かべます。ここのPARCOも同様で、シンガポールの若いデザイナーを中心にテナントが構成されています。いち早く流行を手にしようとファッション感性の高い若い男女が集まって来るのもうなずけます。

 しかし、季節のない国で育ったシンガポーリアンは重ね着やスカーフなどの小物使いに慣れていないため、組み合わせの極意、カラーのコーディネイトなどにあまり興味がないようです。その点もしっかりとふまえたデザイナー達が若い男女のためにエレガントな装いを提供してくれるわけです。
 PARCOのもう一つの特長は、エアコンストリートをにぎわしているカート(ワゴン)です。1ヵ月ごとに入れ替わっています。そのカートからテナントになったという雑貨のShibuyaやバッグのMinouなどが店内を活気づけています。
 1995年にオープンしたPARCOは只今、7周年祭&グレートシンガポールセール(5月24日〜6月23日)を全館で開催中です。また、エアコンストリートでは定期的にイベントが開催されています。6月14日〜6月23日は羅漢魚展示即売会。おでこの膨らみがなんともいえないキュートな熱帯魚です。シンガポールは熱帯魚の大輸出国だそうです。

 6月27日〜6月30日は、マレーシア・シンガポール合同切手発売記念イベント。これは毎年1回、他国と提携して同じ絵の切手を両方の国で発売します。今回は鳥のデザイン。ジュロンバードパークから鳥も応援にかけつけるとか。ぜひご家族で出かけみてはいかがでしょう。

 イベント後、食事のためのレストラン選びもおまかせください。おなじみマ・メゾンに始まって味千、星が岡、まさかつ、すし嵯峨野、また西友内の久朋、吉野屋、インターコンチネンタルホテル内のサントリーなど、日本料理も充実しています。特に週末は駐車場が満車になります。早めのお出かけか、周辺の駐車場を上手に活用してください。

(取材協力・PARCO)
● 通うならインター? 日本人学校?(2)
 シンガポールは幼稚園から高校まで日本の教育を受けられる恵まれた環境です。しかし、日本語でたいていの事を通せることが、友人の家に行くのに道を聞くことさえできない子どもを育てる要因ともなります。教師や親は子どもを見守る一方で自分で考える機会を与えることが必要です。

 日本人学校であれインターであれ、基礎学力をしっかりと身につけることが大切です。高校で習う数学は大学や実社会でも使い、小・中学校の学習は高校や大学での学習の基礎となります。
 中学校で数学が出来ない子どもは小学校4年からやりなおせばできるようになりますので、小学校の4年からの勉強には注意しましょう。
特に小学校では図形や数などの学習に時間をかける必要があります。自然界には完全な円はなく人間が創ったものです。図形は心の目で見るもので、教師が心の目を持って教えなければ子どもは理解できません。
 また中学受験をした子どもは、1年生で知識の貯金がなくなります。2年生ぐらいから成績が落ちたり、受験科目になかった英語についていけなくなったりします。受験では無理な勉強を強いられますから小休止したところでつまずくこともあります。

 高校では大学付属の学校の生徒はたいして勉強しない傾向があります。自分で勉強するスタイルを確立した子どもは別にして、エスカレート式なのでお茶を濁しやすいのです。大学の人気ゼミには高校でしっかりと勉強してきた学生しか入れません。
 学習時期できわめて大事なのは小学校では4年生、中学校では1年生の1学期です。
勉強の仕方を新しく身につける時期で学力差が生まれるからです。また、高校では科目の専門性を高める事が大切です。今はどの大学を卒業したからという時代ではなく、何を学び、何ができるのかが問われます。小・中学校で基礎的な力を充実させ、高校で科目の本質に触れる学習をすることが将来に向けて大切です。

 帰国生の受け入れも多様化しています。インター校出身者を受け入れる、日本人学校出身者を優先する、内申書や学力だけで判断するとさまざまです。学校を選ぶ場合、学校名だけではなく教育方針や内容まで調べる必要があります。茨城県にある高校では、生徒に大学で勉強したいことを書かせ、実際に希望する大学の先生に面会させます。自分が選んだ大学の専攻が適切かどうかを判断させ、なぜ大学でそれを勉強したいのかを考えさせます。人間は「なぜ」が分かればどんな困難にも耐えられることを学ばせます。
 海外生活は、子どもたちの将来に大きな影響をあたえます。多感な成長期を海外で過ごした経験を活かしたいものです。

(記事提供・WAYシンガポール校宮下直己校長)
● これで万全!UV対策
ウルトラバイオレットレイズ(Ultraviolet rays)、略してUV。紫外線を意味します。
UVはどんなもので、どのような対策を講じればよいのでしょう。
 太陽光線の中の紫外線は、波長の長い順にA、B、Cと3 種類に分かれます。波長が短いUVCは皮膚への影響が強いのですが、オゾン層に吸収され地表に届かないため、直接影響しません。中波長のUVBは一部オゾン層に吸収され、一部が地表に届きます。

レジャー紫外線ともいわれ、たくさん浴びると赤く炎症を起こし、シミ・ソバカス・乾燥の原因にもなります。波長の一番長い UVAは地表に届くうえに、雲や窓ガラスも通ります。生活紫外線ともいわれ強い作用は起こしませんが、肌の奥まで届き、しわやたるみなど肌の老化を引き起こす原因になります。
 ではこれらの紫外線にどう対処すればよいのでしょう 。

 私達はファンデーションの前に下地の一つとして、サンブロックを使用します。最近は肌の質にあわせていろいろなタイプがあります。さらには、汗などで化粧崩れする日中に、メイクの上からそのままスプレーするだけで、紫外線カットができるものまで登場しました。化粧が崩れるとUV関連品は効果がなくなるため、湿気が多いシンガポールではよりケアが必要です。
 そのサンブロックの表示には2通りあります。それぞれの数値の意味を知り、外出の目的や時間に合わせて選ぶことをお薦めします。

 サン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Factor ) 略してSPFは、日焼けの要因であるUVB を浴びた時に、皮膚の保護効果を表す目安として国際的に使用されている名称です。数値が大きくなるほど保護効果は高くなります。
 通常、日本では何もつけないで皮膚が赤くなるまでの時間が20分で指数1と考えます。
 SPF15をつけた場合 、15×20分は300分。つまり5時間日焼けを防ぐことができます。
30もしくは50をつけた場合、10時間から16時間防げます。一日は24時間なので日照時間を考えるとSPF30以上になると効果はあまり変わりません。

 プロテクション・グレード・オブ・UVA( Protection Grade of UVA )略してPAは深刻な肌ダメージを与える UVAを浴びた時の日焼けによる黒化を防止する程度を示します。+(プラス)、++(ツープラス)、+++(スリープラス)の3段階で、+の数が多いほど防止効果が高くなります。

 通勤や買い物、洗濯物干しや子どもの送り迎えなどの日常生活ではSPF10前後、PA+で充分です。屋外での軽いスポーツやレジャー、営業での外回りなど比較的長時間太陽の下で活動するならSPF10〜30、PA ++が目安 です。マリンスポーツやスキーなど炎天下でのレジャーではSPF30〜50、PA+++が必要です。

 紫外線の量は国によっても異なり、赤道に近づくほど強くなります。四季のある日本では4月〜9月が強く、UVB照射量は夏が冬の5倍と大きく変動しますが、UVAの変動は2倍程度です。シンガポール同様年間を通じて紫外線対策が必要です。また、一日の紫外線量のほぼ半分が午前10時〜午後2時に集中していて、曇りの日でも晴れた日の81〜95%、雨の日でも21〜54%の量があるため天候に関わらず常に注意が必要です。

 あらゆる生命の源である太陽の光。地球上の生き物はさまざまな恵みを受け、私たち人間にとっても殺菌・血行促進などなくてはならないものです。 健康で美しい肌を保つためにも肌の状態や生活習慣にあったUVケアで太陽と上手につきあっていきたいものです。

(資料提供・PIAS)
● 日本人が行くシンガポールの習いごと
シンガポールでは趣味にあわせて様々なことが学べます。中国系、インド系、マレー系といろいろな人がいますので、それぞれの習慣にあわせた習い事も多く、日本では体験できないものも数多くあります。
 日本人が多く通う習い事は英語の教室です。

 シンガポールでは共通言語として英語が使用され、イギリス統治の影響が残るため、英語を話す環境が整っています。治安も良く安心して外に出られることもあり、ビジネスマンはもとより、主婦や子どもも気軽に通うことができます。なかには1〜2歳の赤ちゃんを対象にしたクラスもあります。赤ちゃんの耳を英語に慣れさせると同時にお母さんの勉強にもなります。 普通の英会話やビジネス用英会話のほか、日本人対象としたクラスではシンガポールだけで使う独特の言い回しや中国の習慣など、英語の表現力を重視し、生活に密着した学習も行なえます。

 10数年前までは日本人講師がいる英語教室はありませんでした。日本人スタッフがいる教室ができてから多くの人が通うようになりました。現在、日本人受講者の数は全盛期の約半分くらいに減りましたが、かわって最近ではベトナム人、中国人、韓国人、タイ人などの受講者が増えてきました。特にベトナム人はここ数年急激に増えています。一方、日本人は若い方の割合が増えています。

 英語の他にも中国語(マンダリン)の教室もあります 。
 そのほか、ヨガや様々なクラフト、紅茶の話などの教室もあります。ヨガといえばインドのイメージですが、ヨガはことばを理解し、イメージの中から気を鍛錬しなければなりませんので、日本人用のヨガ教室は日本語で行ないます。また、インド人と日本人では体の弱い部分が違いますので、日本人用のヨガを受けた方が効果が上がります。

 トールペイントやパーチメントクラフトなどの教室では日本人と中国人の感性の違いが表れます。日本人は下地には白色のものを好みますが、中国人は白地が縁起が悪いということで下地を真っ赤にします。また、日本人が花などを描く部分に中国人は龍を描くこともあります。日本人ではあまり考えられない作品を目の当たりにできるのも多民族都市・シンガポールならではの光景でしょう 。

(取材協力・ティンデール ランゲージ センター)
● シンガポールのお葬式 ―中国系―

ご好評にお答えして3号連続してお送りした「シンガポール生活の常識」は、ひとまず今月号で終了(来月号は「旅行特集」)します。最後にふさわしく?お葬式について。

ピーク・シーズン

シンガポールのお葬式のピーク・シーズンをご存知ですか? 日本と同じく季節の変り目、旧暦の3月と10月です。
 シンガポールには約60軒のお葬式屋さんがあります。
人口比に応じてそのほとんどは、中国系です。 しかし中国系といっても、道教、仏教、キリスト教、創価学会など、信仰によってお葬式の形式はさまざまです。
 一番派手でお金がかかるのが道教式です。パレードを連ね、10万ドル以上かけることもあります。そしてもっとも簡素なのが、創価学会式。それでも3千ドルはかかるそうです。日本でも最低料金はこんなものですから、物価水準を考えるとシンガポールのお葬式は高くつきます。

ドライアイスは使わない

その原因のひとつは、遺体を最低でも3日間安置するためです。5日間、さらには7日間安置する場合もあります。日数は中国風に奇数になっています。このため、当地では保存用にドライ・アイスを使わず、遺体の血液をフォルマリンと交換します。ちなみにこの費用は、3日間仕様で200ドル(洗浄、化粧、着替え料込)、5、7日間仕様で280ドル。体の大きさに関係なく均一料金だそうです。
 昔はお通夜に飲み物しか出しませんでしたが、近年だんだん派手になり食事も出すようになったのも費用がかかる原因です。

1万ドルのお棺

イスラム教徒に希望者が多い土葬が認められている( 原則として2年間)せいか、ひつぎ棺は、高価なものだと1万ドルのものまであります。
Yi Shun、Mandai、Cho Chu Kan地区には政府が経営する墓地があり、6 × 10フィートを940ドルで分譲しています。しかし、納骨堂を持つ寺院に遺灰を納めるのが一般的です。

喪章とタブー

読者の中には親族が亡くなった中国系シンガポーリアンが喪章を付けているのに気付かれた方もおありでしょう。出身地や信仰によって多少の違いがありますが、両親を亡くすと、その直後は茶色の網目の布を付けます。1週間後には、両親を亡くした人は黒色、祖父母を亡くした人は紺色の喪章を付けます
。葬儀中は他人の家を訪問しないのが習慣になっています。 香典の額は、きまりは特にありません。

(資料提供・徳興寿板店)


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