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2001年11月

年末年始・中国正月旅行

年末年始・ 中国正月旅行 F 光のモザイク
モロッコ周遊の旅

 なだらかな起伏を描く砂の海原がどこまでも続くメルズーガ砂丘。瀟洒(しょうしゃ)な別荘が建ち並ぶ、エスニック感が漂うタンジール。夜陰に浮かび上がるモハメド5世廟。栄枯盛衰を感じさせるメクネス近郊のローマ遺跡。ブーゲンビリヤやジャスミンなど一年中花が咲き誇る陽気な街マラケシュ。活気ある喧噪に包まれた大都市カサブランカ‥‥。地中海沿岸、北アフリカに位置するモロッコは、エキゾチックな雰囲気に満ちた、訪れる者を魅了する国だ。

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空の玄関口カサブランカ
 シンガポールからパリ経由でモロッコの空の玄関口、カサブランカ国際空港へ(合計所要時間16時間25分)。スペイン語で『白い家』を意味するカサブランカは、東京の下町や横浜にどことなく似た感じの活気ある国際港湾街だ。カサブランカは、アフリカとヨーロッパとを結ぶ空と海の要塞として発達した街だけに、異文化が混在する独特の雰囲気を醸し出している。
 330万以上の人口を有するこの街は、観光スポットも充実している。海沿いにあって夜景が見事なハッサン2世モスク、アンファの丘、モハメド5世広場など、エキゾチックなイスラム王国の香りを感じさせる見どころが多い。
 カサブランカと言えば、映画の舞台としても有名だが、哀愁を帯びた主人公の気分に浸れるのが、ハイアット・リージェンシーホテル内の「バー・カサブランカ」だ。大人のムード溢れる店内では、毎晩生演奏が楽しめる。憂いを秘めた調べを耳にしながらカクテルを傾ければ、気分はまさに『哀愁のカサブランカ』だ。

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緑に囲まれた首都ラバト
 カサブランカ国際空港の北東約100キロに位置するのが、緑が多く美しい景観を誇る首都ラバト。この街の歴史は、10世紀頃ベルベル人が城塞を築いたのが始まりと言われている。街の随所に、城塞を意味するカスパが見られ、その内側はメディナと呼ばれる居住地区になっている。
 ラバトのシンボル的存在が、ムーア式の建造物で未完のハッサン塔。敷地内にあるモハメド5世廟には、前国王ハッサン2世の棺も安置されている。モハメド5世廟では、モザイクタイルをちりばめた床や壁、漆喰細工の天井、ステンドグラスのランプなどが見られ、イスラム建築ならではの尊厳さが感じられる。
 この街で是非訪れたいスポットのひとつが、ウダィヤのカスパだ。内部には、アンダルシア庭園やモロッコ美術館、ムーア式カフェからスーパー、工芸品の実演販売まである。
 オリーブの里メクネス
 首都ラバトと古都フェズの中間、ラバトの東方にあるのが、オリーブの里として有名なメクネス。オリーブ畑やぶどう畑が一面に広がる田園都市だ。
 この街で一際目を引くのが、北アフリカ一美しい門と称えられるバブ・マンスール。色とりどりのモザイクタイルと彫刻がとにかく見事。朝から昼、夜へと時間の変化と共に表情を変えるその様は、一見の価値ありだ。メクネス北部の丘の上にあるムーレイ・イドリス廟は、緑色の屋根と白壁のコントラストが美しい建物。絵画を見ているかのような錯覚を覚える。
 同じく、メクネス近郊の丘にあるのがローマ遺跡のヴォルビリス。見事な壁画、モザイクタイル敷きの床、カラカラ帝時代の神殿など、遙か昔のローマ帝国が偲ばれる遺跡の数々を目の前にすることができる。日本のTVドラマ『出逢った頃の君でいて』の婚約シーンは、ここで撮影された。

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モロッコ最古の都フェズ
 メクネスから北東に進むと、モロッコ最古の都フェズに出る。この街の朝は、幻想的な雰囲気で明ける。あちこちに点在するモスクから流れてくるコーランの声、朝靄に煙るイスラム建築の姿が、異国情緒を盛り上げる。歴史的には、イドリス2世が隆盛を極めた時代の都がフェズだ。南北を山脈に囲まれた盆地都市で、モロッコの文化、芸術、宗教、思想の中心地として今も栄えている。この街は、旧市街のフェズ・エル・バリ、新市街のフェズ・エル・ジェディード、近代市街の3地域で構成される。
 フェズは迷宮都市の異名を持つだけに、旧市街には世界最大と言われる大迷路スークがある。冒険好きにはたまらない魅力的だが、地元民以外は必ずと言ってよいほど迷ってしまうので、訪問する場合は必ず政府公認ガイドに同行してもらおう。スークには石畳の路地が無数に走っており、人とロバで溢れかえるその光景に、まるで中世にタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。
 古都フェズは史跡が多い。この街最古の建物は、9世紀半ばに建てられたカラウィン・モスク。モスクながら大学を兼ねており、ここが世界最古の大学と言われる。14世紀、ブー・イナニア王が建立したのが、マリーン王朝最大の神学校ブー・イナニア・メデルサ。入り口に重厚な木製扉があり、中庭には大理石が敷きつめられている。周囲は緑色を基調としたモザイク模様で囲まれ、繊細な美しさが感じられる。
 新市街で必見なのが王宮。緑色のモザイク模様の屋根と黄金色の扉を持つ建物で、美しいの一語に尽きる。またフェズでは、モロッコ人家庭でモロッコ式ティーセレモニーを体験することもできる。卓上にカップをたくさん並べ、頭上高くにポットを掲げ注ぎ入れる独特の方式はとても興味深い。

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花の都マラケシュ
 フェズから約400km南下するとエルフードへ出る。ここのハイライトは、早朝、四駆に乗って体験する砂漠の日の出。延々と続く砂漠の地平線に、真っ赤な太陽が昇りゆく様は実に感動的だ。エルフードからワルザザート経由で、モロッコの楽園と呼ばれる南部のオアシス、マラケシュへ。開けっぴろげで陽気な人々と、ブーゲンビリアやジャスミン、ミモザなど一年を通じて咲き誇る花々、万年雪に覆われた雄大な大アトラス山脈が迎えてくれる。最近は日本からのリピーターも増えている、モロッコの人気都市だ。
 マラケシュは、モロッコ有数の観光都市。マラケシュのシンボルであるクトウビアの塔とモスク、モロッコのアルハンブラ宮殿と謳われるバヒヤ宮殿、大アトラス山脈を背に貯水池に浮かぶメナラ離宮、1916年に発見されたサディン王朝廟群の墓石、世界一のパフォーマンス広場と言われるジャマ・エル・フナ広場、モロッコの民族工芸が大集合した美術館ダル・シ・サイドなどなど、見どころが多い。ジャマ・エル・フナ広場は2001年、ユネスコの無形遺産の宣告を受けた。クトウビアの塔は、高さ70メートルのミナレットと、各々デザインの異なる4つの塔で構成され、夜にはライトアップされる。ジャマ・エル・フナ広場では、連日多数の大道芸人たちが思い思いの芸を披露していて、飽きない。真っ赤な衣装に身を固め、大きな革製の水袋を下げた水売り男の姿は、この広場の風物詩となっている。

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モロッコの食べ物
 モロッコ料理をご存知だろうか。調理法は、香辛料で食材の持つ旨みを引き出すのが特徴で、ビーフ、マトン、チキンといった肉類や、カレイ、イワシ、アジ、ヒラメ、イワシ、イカ、カキなどの魚介類を、オリーブ油であっさりめに調理したものが多い。代表的な料理に、スープのハリラ、串焼きのケバブ、つくね焼き風ケフタ、世界最細粒のパスタであるクスクス、魚と肉の煮込みタジン、モロッコ風パイのパスティーラなどがある。全体的にヘビーすぎず、日本人の口にも合いやすい。
 グレープ、イチジク、メロン、プラム、桃、サクランボ、ザクロなど、季節ごとのフルーツも堪能できる。モロッコ産クッキーのカアブ・エル・ガゼルは、手軽な土産品にもぴったりだ。土産と言えば、同じ物が二つとない手工芸品、アクセサリー、モロッコ式サウナで使用する黒石けん、アンモナイト化石、布などもある。
 モロッコはイスラム教国ながら、フランス統治時代にワインの醸造技術が伝えられたため、国産ワインも味わえる。中でもメクネス産ワインは折り紙付きのうまさ。国産ビールのフラッグ、ストークも試したい。モロッコならではの味だ。

モロッコ周遊10日間の旅
2月 8日(金)シンガポール発、一路パリへ。
2月 9日(土)パリ発カサブランカ着。市内観光後ラバトへ。
2月10日(日)ラバト市内観光後、メクネス経由でフェズへ。
2月11日(月)終日フェズ市内観光、ティーセレモニー体験も。
2月12日(火)朝エルフォードへ出発。
2月13日(水)日の出観賞など、オズへ移動。
2月14日(木)朝マラケシュへ移動、市内観光。
2月15日(金)引き続き市内観光、午後カサブランカへ。
2月16日(土)カサブランカ発パリ経由、夕方便で帰星の途へ。
2月17日(日)午後シンガポール着。


  資料・写真提供 
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