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女性の心とからだ

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2007年 2月

第50回

おっぱいの知識

日本人の妊婦さんの殆どは妊娠・産後に関する本や雑誌、或いはインターネットのサイトを読んで母乳に関することを学んでいるかと思います。
母乳に関しての知識がないと、「母乳不足かしら?」と思い、粉ミルクを足してしまい、その結果、母乳だけで育ててみたいという願いが遠のいてしまうのです。

 母乳育児に向けて妊娠中からできるおっぱいマッサージは、マッサージと言っても「揉む」のではありません。乳首や基底部のマッサージをすることで、産後に赤ちゃんが吸いやすい乳首になり、またおっぱいが出やすくなる準備をします。やり方は妊娠に関する本や雑誌、ネットのサイトによく出ていますので、トライしてみてください。ただし、妊娠周期が16週以降、つまり安定期に入ってから行なうこと。

切迫流産や早産、子宮口が開いている、頻繁に張りや陣痛がある、その他医師から安静にしていなさいと注意されている方はマッサージはお休みした方がいいでしょう。マッサージをしている時に張りを感じたり、腹部に痛みを感じたらストップ! 
37週近くなったら赤ちゃんが生まれても安心な時期なのでかかさずマッサージをするのもいいでしょう。もちろん、37週あたりでも医師から注意を受けている方はしないように!

 もし、妊娠中マッサージができなくても、産後赤ちゃんにおっぱいをあげる前にマッサージをしてみてください。特に乳管開通マッサージをするといいですよ。乳腺炎と診断されている時はマッサージはお休みします。乳房うっ積のように産後3〜4日目頃、乳房が張って痛くなってしまったら、乳房全体を冷やしてみてください。

シンガポールでは「冷やしたキャベツの葉を胸に数枚つけてみなさい!」と言われ、驚くママがいますが、桶谷式の母乳指導でもキャベツの葉の成分が熱を取る効果があるので勧められています。シナシナになったら交換します。また、搾乳機を使うと、乳首のトラブルやおっぱいの張り返しを起こしたりすることもあるので、こういう場合には使わない方がいいです。どうしても解決できない場合には産婦人科医または指導員に相談してみてください。

 しこりができてしまった場合には、抱き方を代えてみてください。ほとんどのママは横抱きでおっぱいをあげていますが、母乳をまんべんなく吸い出せるように、フットボール抱きにしておっぱいをあげてみるのも1つの方法です。縦抱きは首がすわる前はしないように! 授乳後、まだおっぱいが重たい感じ(残っている感じ)であれば、搾乳してみてください。

おっぱいトラブルはいろいろありますので、実際に状態をみないとなんとも言えませんが、トラブルを避けるためにも、ある程度の知識を得ておくことは大切です。


WRITER
KIYOMI
「イギリス系ヘルスカレッジで解剖、生理、病理学を学ぶ。イタリア、イギリス、アメリカ、スイス、香港へと移り住み、95年からシンガポールへ。98年から産婦人科院で、通訳、アシスタント、採血士として勤務。数多くの出産や手術の立会い、不妊治療のアドバイス、出産前後の母子のケアなど、不安や悩みを抱えている女性のサポートをしている。三児と犬2匹の母」
病気や不妊治療、子育て、その他等でご質問がある方は、私のできる範囲でご相談に乗りますので、お名前とご連絡先をお書きの上、kiyomi_ladybaby@hotmail.com までメールして下さい。尚、苦情や嫌がらせのメールはご遠慮ください。