自閉症坊やとかあさんの新嘉坡雑記 |
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2007年 1月
第8回
みんなと一緒だと楽しいね!
今日は次男が通う幼稚園のパフォーマンスデイ。
そして、次男の6歳のお誕生日でした。
本来ならば、お祝いする側なのですが、母は次男からすばらしいプレゼントをもらいました!
今日はパフォーマンスデイ。そのステージの上には前年と全く違う次男の姿がありました。
幕が開くと、次男のそばにサポートの先生がいません。「先生がいない!?」と心配していたのも束の間、曲が流れ出すと、次男はちゃんとひとりで踊りだしました。母はもう驚きで息が止まりそう! お友達のように上手ではありませんが、「みんな楽しんでる? 僕はすごく楽しいよ」と語りかけるように、時折周囲のお友達に微笑みながら踊っています。母は嬉し涙でかすむ目で次男の姿を追いながら「すごいよ、頑張れ!」と繰り返していました。
次男はお友達に助けてもらいながらも最後まで先生のサポートなしで、ダンス、手話、歌、劇のすべてをやり通しました。前年まではステージに立つのがやっとで、サポートの先生の操り人形のようだった次男が、今年は心から楽しんで参加してくれたのです。母は感動で胸がいっぱいになりました。
4月に長男が小学校入学後、母は朝からずっと長男と一緒に学校で過ごす毎日。帰宅後は長男の宿題を見たりと、母の生活は長男が中心となり、次男と関わる時間と精神の余裕がなくなっていました。でも、本当にありがたいことに次男は幼稚園ですばらしい先生とお友達に恵まれ、笑顔が絶えない園生活を送っています。そして、母が知らないうちにびっくりするような成長をしてくれていたのです。この発見は母にとって最高のプレゼントでした。
これまでは何か特別な行事があるたびに辛くて涙することもたびたびでしたが、今年は喜びの涙をいっぱい流しました。確かな成長を見せてくれた二人の息子たちに、そして私たちを助けてくださった方々に心から「ありがとう」を言いたいです。
新しい一年が始まります! 息子たちの可能性を信じて焦らず、諦めず二人と歩んでいこうと思います。
YUKKO 7歳と5歳になる男の子の母。二人とも自閉症という障害を持っている。 不安いっぱいでスタートした在星生活も、人との出会いに恵まれ、早3年目を迎えた。 |